脱力生活くらぶ

50代専業主婦 ゆるく生きてゆく

サイズを測ってから買おうよって話

アマゾンがセールをやっていたので、色々と買い換えることにしました。

① フライパン26cm

② フライパン28cm

③ お鍋する時用の卓上鍋

④ ショルダーバッグ(たすき掛け)

フライパンやお鍋が新しいと気分がいいですからね。ショルダーバッグはついででした。

そして、届いたのが直径28cmの卓上鍋。誰よこんな大きなの買った人。(自分だ)

夫と私の2人分を作るには大き過ぎる。新生児の沐浴に使えそうです。

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こうなったらもう、沐浴が出来るのか出来ないのか気になりません?私はなったので、念のため身長39cmのおさるくん(メジャーで測った)を入れてみることにしました。

肉より野菜より先に猿を入れてしまったことに対する多少のモヤモヤはありますが、どうです?ピッタリでしょう。息子は42cmの小さな子だったので、こんな風だったのかな。かわいいですねぇ。

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もっといい湯だな感を出すために、鍋の縁に手をかけてもらいました。リラックスした「あ〜」が聞こえてきそうです。

それにしても大きくて深い。うどん4玉をいっぺんに放り込んでも余裕で受け止めてくれそうな包容力があります。

とはいえ、いいことばかりではありませんよね。うどんは4玉も食べないし、誰も沐浴などしないのですから。人は小さな器に9分目入ってると「いっぱいある」と感じ、大きな器に5分目入ってると「しょぼい量」だと感じるものでしょう?だとしたら、残念だけれど我が家は今後、5分目のしょぼい鍋を食べることになるのです。

皆さんが家族楽しく9分目の鍋を囲んでキャッキャしておられる頃、我々夫婦は5分目のしょぼい鍋をつつくのです。9分目を夢見ながらの5分目です。切ないでしょうね。

それから、ショルダーバッグ(たすき掛け)は小さ過ぎました。財布と携帯、ハンカチとティッシュで満タンです。オシャレ女子は小さなバッグを持つそうですが、私の目指すところではありません。

私の人生において、これほどまでに「足して2で割りたい」と願ったことはありませんでした。足して2で割りたい場面は何百回とあったけれど、今思えばどうでもいいことばかりだったように思います。

「見てこれ。お鍋は大き過ぎて、ショルダーバッグは小さ過ぎた。足して2で割りたい!」と真剣に訴える私に夫は戸惑っているようでした。「鍋とカバンを?」と言ったきり黙ってしまいました。

「お鍋の時に、ショルダーバッグ(たすき掛け)を肩にかけて食べるってのはどうかな?足して2で割ることになるんちゃう?」と提案したが、夫は無言でただ困っておりました。

サイズも計らずネットで買い物をする自分の愚かさを反省し、2度と同じ過ちを繰り返さないためにも、お鍋の時はショルダーバックを肩にかけようではないか。

肩にかけてお鍋を食べたら、足して2で割った気分になれたかどうかの感想は聞きたいですか?いらない?それから、卓上鍋はもう一個買うべき?

 

若く見せなきゃダメですか?

最近お世話になっている美容師さん(30代男性)が言います。

「コテで巻く時に、毛先はあまりクルンと巻かないほうがいいですよ」と。

「クルンと巻きすぎると……」と、次の言葉を探しておられる模様。一時停止している。

おそらく「老ける」と言いたいのであろう。けれども、リアルに老けている人に「老ける」とは言いにくいのか言葉を探しておられる。

私は目をキラキラさせて次の言葉を待っている。この人は「老ける」と言うのか言わないのか!?どうなんだ?

考えた末、彼が探し出した答えは「年齢が上に見られます」でした。

ねえねえ、上にってなあに?何と比べての上?平均寿命を考えた時に上のほうにいますよってことかな?

私を「若く仕上げる」のが彼のテーマらしく(頼んでない)、ショートはダメ、もっと明るい色に染めて欲しいという。もちろん髪の艶は保ちながら。

やんわりとしながらも、お客の希望は通さない頑固一徹な職人魂はさすがです。でも、もうちょっと切りたかったわ。

そりゃ、若く見えるに越したことはないが改めて言われると傷つくじゃないか。そんなお年頃。

これが息子だと笑っていられる。

描いては消し、消すのにまた描くメイクが面倒くさいので、「若い時はこんなことしなくて良かったのに」と息子に愚痴っていたら、「母ちゃんも脱皮出来たらいいのにな」という。

「母ちゃんも」ってことは、どなたか脱皮出来るかたがいらっしゃるのかと尋ねてみたら、「エビやで」という。

エビ。まさかの甲殻類であった。念のためどういうことかと聞いてみた。

息子曰く、エビは脱皮するたびに若返り、死なないのもいるんだと。その脱皮したてのエビのことを、ソフトシェルシュリンプというらしい。横文字にするとかっこいいな。そういえば、エビの殻をむいている時、うっすいうすい殻のがいて気持ち悪いが、あれがそうか。

母ちゃんがソフトシェル人間てこと?という問いに頷く息子。迷いはない。

「脱いだ皮は可燃ゴミに出していいかな?」と聞くと「ええんちゃう」と息子。

だが、ちょっと待てよ。わが町指定のゴミ袋は半透明、脱いだ皮が透けて見えるじゃないか。ゴミ捨てに行って人が脱いだ皮が透けて見えたらどうする?パニックになるわ。

やはり見えないように捨てるのが大人のエチケットってもんだろう。「古新聞に包んで捨てるべき?あ、どうしよ新聞とってなかったわ!」

「ソフトシェルになった時、やわやわ人間で仕事は出来るかな?家族がいたら夫婦でタイミングをずらして脱ぐべき?ソフトシェル休暇って取れると思う?」

妄想が暴走して止まらない自分がこわい。そんな母の相手をしてくれる息子が優しくて涙が出る。いや、本当は出ていない。

息子よ、母の不老不死を願ってくれてありがとう。勝手にいいように解釈したい。

 

3度目の大津旅行、私は琵琶湖が大好きなんだ

姉と滋賀県大津市に旅行に行きました。 私たちは膳所(ぜぜ)駅に向かうため、京都駅の滋賀方面行ホームで待ち合わせをしました。

ホームに上がってきたと言う姉と、降りてきたと言う私。お互いの居場所がわからず、お手上げ状態だったので、一旦電話を切ってトイレ休憩を挟むことにしました。

するとどうでしょう、トイレで姉に会ったのです。次からはもう、トイレに集合すればいいのかもしれません。

京都駅で時間を無駄にしている場合じゃないわと電車に乗ろうとした瞬間、目の前でドアが閉まり行ってしまいました。

膳所駅ではJRから京阪電車に乗り換えるのですが、こっちだと思ったほうのホームに改札はなく、ホーム入り口だと思って進んだ先は隣のビルの裏口でした。

ああそうか、改札は片側にしかなくて、改札に入ってから線路を渡り、反対方向のホームに行くのかと理解したところで、目の前を乗るはずの電車が行ってしまう。

残念残念、行ってしまったなと次の電車が来るのを待ちつつ時刻表を見に行くと、自分たちが反対側のホームにいるということに気づく。

こんな時、欧米人なら、「オーマイガ!」と言うのでしょうか。この時の私たちにも十分「オーマイガ!」の資格があったと思う。

いそいそと反対側ホームに渡りながら、これはもう夢なんじゃないかと思いました。夢だと何もかも上手くいかず先に進めないなんてことがありますからね。でも現実だった。

そんな状況に、姉は「とんこつやわぁ」と己を笑います。そう言ってヘラヘラ笑う姉が怖い。

それを言うならポンコツな。とんこつは豚の汁だと姉に教えました。私にも人に教えることがあるなんて嬉しい限りです。

大丈夫、ぼけていませんよ。ただ、私たちは喋りすぎていたのです。どうでもいいことを喋りすぎて注意力散漫だったのです。

電車を待つ小中一貫校の子どもたちを見て、小1から中3までの9年間で、いったい何セット制服を買い替えることになるんだろうと、親でもないのに出費に心を痛めたりしていましたからね。

私立の制服は気合が入ってますでしょ?大きなお世話なんですけどね。

私は滋賀が好きで、大津の他にも長浜や近江八幡にも行きましたが全部いいところでした。けれどもやはり大津が大好きなんです。

なんといっても目の前には琵琶湖。湖の周りには釣りをする人や散歩やジョギングをする人がいて、大きな遊覧船が浮かんでる。視界が広いせいか、ゆったり時間が流れているように感じます。京都から電車で10分でこの優雅さ。最高じゃないか。

そしていちばん最高なのは人でした。会う人会う人、皆驚くほどゆったりと親切なのです。 滋賀には優しい人しか住んでいないのかもしれません。

特に私は愛想関係の表現が薄めな東海地方から来たので、余計に温かさが沁みました。とにかくいい人にばかり出会えたことはラッキーでした。人がいいかどうかは旅の印象を良くも悪くもするものですから。

関西には知らない人とでも平気で喋る人がたくさんいますが、カフェでもそうでした。

オーナーさんとお客さんたちとで輪になり、新しく出来た、たねやの新店舗の情報を交換したりしました。そんな小さな交流が嬉しかったりして。

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↑これは、たねやの新店舗。LAGO大津です。天気が良くなくて魔界の入り口のように見えますが、お店の中はとてもキレイで人もたくさんいました。喫茶コーナーもありましたよ。喫茶コーナーはもちろん琵琶湖ビューでした。

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↑ここは、びわ湖大津館にあるイングリッシュガーデン。京阪園芸のローズソムリエ小山内健さん監修だそうです。バラにもソムリエがいることを初めて知りました。

京阪園芸といえばバラが有名ですが、薔薇の時期にはまだ早く、チューリップが綺麗でした。

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↑これは、びわ湖大津館。県内初の国際観光ホテルだったそうです。営業当時は昭和天皇、皇族の方々、ヘレン・ケラーなど著名人が宿泊されました。中も見学させてもらえます。

どこへ行っても目の前には、とにかく大きな琵琶湖。近畿の水がめです。京都府民も大阪府民も琵琶湖の水を飲んでいるんですよ(兵庫も?)。一度でいいから「琵琶湖の水止めたろか」って言われてみたいけど、優しい滋賀の人が本当にそんなこと言うのかな。言わないと思うな。

お土産には信楽焼のマグカップと赤こんにゃく。今回も楽しい大津旅行でした。

 対話型AI、Grok3に挑戦

「何か聞きたいことない?」と、突然夫が言いました。なぜその質問をするのかをまず聞きたいが、「ない」と答えます。

何をしてるのかちらりと見ると、Xの対話型AIを使って質問をしようとしているようだった。使ってみたいということか。

何事もじっくり考えるタイプの夫はスマホを握り考える。宙を睨み、ゆっくりじっくり考える。そしてAIに尋ねるのでした。

「韓国ドラマの愛の不時着で、主人公が平壌に向かう途中列車が止まり、物売りが来るシーンがありましたが、そこで登場する人造肉とは何ですか?」

人造肉。なんてショッキングなワード。記念すべき一発目の質問がそれなのか?

韓国ドラマの「愛の不時着」を見たのは3年以上も前のことです。私が見ているのを途切れ途切れ横から見ているうちに気に入ってしまったのか、夫も1話から見直したのでした。

ドラマの中での「人造肉はいかが?」というセリフは確かに衝撃的だった。その後、親子3人で盛り上がったのを覚えています。あれからずっと気になっていたのか。

この場合の人造肉とは、植物由来の大豆ミートであるらしく、AIはとても丁寧に教えてくれました。AIってすごいわと感心した私は、使い方を習い質問してみることにした。

「母がネガティブな話しかしないので滅入ってしまいます。どうすればいいですか?」こんな話だって打ち明けちゃう。

AIは答えてくれるのでした。

自分の気持ちを伝えてみるのはどうか?とか、話題をそらしてはどうか?とか、母との距離を調整してはどうか?などと、例を出して提案してくれました。そして、私を労わってもくれました。気分転換をして自分をリセットする時間を作ってね、あなたが少しでも楽になれるといいな、あなたの気持ちも大事にしてね、ってね。なんていい人…。

おっと、人じゃなかったわ。

次の質問いってみよう。

「花粉症で目がかゆくて困っています。水泳用ゴーグルをして自転車に乗っている人がいたらあなたはどう思いますか?恥ずかしさを我慢すれば使えるアイテムだと思うんですよね」

目を充血させながらこんな質問をしてみた。

AIはなんと答えたか、全文を紹介したいと思います。

「花粉症で目がかゆいのは本当につらいですよね。わたしもその気持ちよくわかります。水泳用ゴーグルをしながら自転車に乗る人を見たとしたら、最初はちょっとびっくりするかもしれませんが、すぐに、なるほど賢いアイデアだな!って感心しちゃいます。花粉から目を守るためには効果的ですし、実用性を考えれば恥ずかしさなんて二の次ですよね。確かに、見た目を気にする人もいるかもしれませんが、花粉症の症状が楽になるなら試してみる価値はあると思います。私だったら、快適さのためにそこまで出来るなんて、むしろカッコいい!って思うかも。あなたはどうですか?もし試してみるなら、ぜひどんな感じだったか教えてくださいね」

ですって。なんか急にAIとの距離を感じちゃったわ。むしろカッコいい!だなんて、嘘だ。

だって、家族なら全力で止めるでしょうからね。息子だったら、息子のお古のゴーグルをつけて自転車にまたがる私を見たら泣いて止めると思う。「母ちゃん、恥ずかしいからやめてくれ」ってね。AIは言わないんだなぁ。なんかさみしいじゃないの。結局は他人ってことか。

おっと、人じゃなかったわ。

AIで遊びながら、息子のありがたみを感じた日。

早く花粉の時期が終わってほしい。

 

Tさんに褒め殺されている

私はTさんに褒め殺されている。Tさんは近所に住んでいる同年代の奥さんで、時々ばったり出会うのですが、会うたびに私を褒めてくれる。

ジム帰りに会えば、「運動してえらいね」と言ってくれたし、「あなたと話してると楽しい」と言ってくれる。

「髪切ったんだぁ、似合ってるぅー」と、褒めながら駆け寄ってくることもあるし、歩いているだけで「歩いててえらいね」と言ってくれたこともある。いつか「生きててえらいね」と言ってもらえる日が来るのかもしれない。

夫や息子、私に関わるあらゆることを褒めてくれ、「今日、あなたに会えて良かったわ」と笑ってくれるTさんは間違いなくいい人だと思う。

私の髪型に関して言えば、決して褒められたようなものではなく、前回、長年通っていた美容院で、ジャッキーチェンみたいにされたので(酔拳の時の)、別の美容院で、修正のために短めにカットしただけのことだった。

「いやいや、そんなそんな…」と返した私は、ジャッキーの修正版であることを明かしませんでした。酔拳を知らなかった場合が面倒くさいし、何より説明するのが恥ずかしかった。

それに、いつも褒めてもらってばっかりのTさんに、お返しする褒め言葉を一生懸命探していたからです。

「髪切ったんだぁ、似合ってるぅー」に返すちょうどいい言葉は何でしょうか?このあとを、どう褒め返せばいいのかわからない。

何言ってんの、「ありがとう」でいいじゃないかと思われる人がいるかもしれない。けれども、残念ながら私は「ありがとう」と微笑んでみせるような人生を歩んできてはいなかった。(かわいそ)褒められ慣れていない。

Tさんは褒める手数が多いので、油断していたら、また次の一発を打ってくる。えーっと、えーっとと、あれやこれや考えているうちに頭がクタクタになってくる。

褒められたら褒め返す。それが女ってもんだろう。何でそれが出来ないんだ。

やればいいんだと思う一方で、恥ずかしいからやめなさいと羽交い締めにしてくる自分もいる。褒められて悪い気がするなんてことはないだろうけど、取ってつけたように返されたと思わないかな?それはそういう「型」なんだと捉えるべきか、などと余計なことを考える。

あぁ、考え過ぎてしんどい。Tさんのように軽やかに人を褒められる人になりたいわ。

そう思いながらも、Tさんにばったり会いませんように…なんて願ってしまうのでした。

 

姉の話

LINE電話が無料なのをいいことに、姉と長電話をすることがある。旅行の計画以外は、どうでもいいことばかりです。

「自分が世界的な大金持ちの悪党で、追われているとしたらどこに逃げる?」

先日、逃げ回っている悪党の話を小耳に挟み、潜伏先がどこなのか気になっていたので姉に聞いてみた。姉は間髪入れず答えます。

「東京」

人がいっぱいいる東京は隠れやすい。さらに、顔を整形手術をして不細工に、歯もありえへんくらいの出っ歯にするつもりだと言います。それで完璧だと。

A.普通の顔→美人 

B.普通の顔→不細工 ○

断然Bのほうが簡単であると推測する姉。失敗したとて、それこそが成功だということか。 

どうせ整形手術をするなら、綺麗な顔にしてもらったほうがお得じゃないかと説得する私に、まさか、わざわざ不細工にするはずがないだろうという相手の考えの裏をつくつもりだと教えてくれた。さすが悪党逃亡者。

私は南国のリゾート地にしようかな。まさかそんな所でエンジョイしてるはずがないという相手の考えの裏をついてみたい。人種がわからなくなるほどビーチで日焼けするってのはどうだろう。それにしても、あの悪党はどこにに逃げたのかな。

長年、介護施設で働いていた姉の声は大きい。その大きな声で、いつも私にどうでもいい情報を教えてくれます。

姉は私に言いました。「ポカリスウェットって水瓶座って意味やねんで」ってね。

あら、素敵じゃないのと思った私は、早速夫に教えました。すると、「おかしいな、スウェットって汗やんな?」と夫。水瓶座の正解はアクエリアスなのでした。

惜しい!姉!味は似てる!

こんな姉ですが、先月、大阪の実家に帰った時、感心したことがあります。それはコミュニケーション能力です。

支払いのレジで店員さんと喋る。「いやー、美味しかったです。来て良かったわ♪」みたいなことです。とてもフレンドリー。

姉がフレンドリーだから店員さんも笑顔になります。そして、「実はもうすぐ新製品が出るんですよ」なんて教えてくれたりするんです。

白い杖をついて雑居ビルから出てきた目の不自由なお婆さんを見つけた時も、「あそこ、危ないな…」と言ったかと思うと自然と体が動きます。

「行く方向が同じみたいだから一緒に行きましょうか?」とお婆さんに尋ねてる。とっても自然に。そうすることが当たり前かのように。

そして自分の腕を掴んでもらい、ゆっくりお婆さんと歩きます。段差があるとか、信号まで来たとか、もうすぐコンビニの前を通るとか言いながら。

私は2人にくっついて歩きながら、気付かぬうちに姉は人として大きくなったなと思った。私には出来ないことを、いとも簡単にやってしまうんだから。正直で、真っ直ぐで、親切だった。

歳を重ねたからからか、大病を乗り越えたからか…。

私も頑張ろうと思う。

食パンを買う

先日、パンを買いに行きました。

私は棚に並べてある食パンを指差し、レジのアルバイトの女の子に「あの食パンを一本ください」とお願いしました。

「焼き立て」と書かれたその食パンは3斤分の長さがあります。

カタコトの日本語で「カシコマリマシタ」と言い、不安げに隣のレジのベテラン店員さんを見る女の子。その様子に絶対に気づいたはずなのに知らんぷりするベテラン。世知辛い世の中でございます。

どうすればいいかよくわからないが自分で何とかするしかないと悟った彼女は、覚悟を決めトレーを抱えて棚に向かいました。私はその勇ましい後ろ姿を追いかける。

「ドチラノパンデスカ?」と聞かれたので、山型のほうだと答える。

彼女に私の日本語がよく聞き取れるように、ゆっくりはっきりと、山型の「山」のところはジェスチャー付きです。

持ってきたトレーに、長くて重い食パンを乗せなくてはいけないのですが、トレーの置き場が見つからなくて困る女の子。

私が「トレー持っとくわ」と申し出ると、「アリガトウゴザイマス」と恥ずかしそうに笑う。

彼女がトングで引っ張り下ろす食パンを、私がトレーでキャッチする。息ぴったりです。

外国へ来て、わからないながらも一生懸命アルバイトをしているんだな。息子と同じくらいの歳かな?なんて思いながら私は助手を務めました。

今度はレジに戻り食パンを紙袋に入れるのですが、これも不慣れなようだったので手伝うことにしました。

彼女がパンを持ち上げている間に、私が紙袋をシュッと滑り込ませる。

私が紙袋の口を押さえ、彼女がテープで止める。

私が開けたレジ袋に、彼女が紙袋で包んだ食パンを滑り込ませる。

斜めに投入されパンが歪んでいるので、私がまっすぐに修正する。

そうして私たちはやり遂げた。完全に完璧な二人三脚だったと思う。やれやれだ。

そして会計が終わってホッとした直後、チラリと見えたネームプレートの名前から、留学生であるはずの彼女が実は日本人であることを知ったのでした。

なんで?という思いと、まさか!という驚きで二度見したけれど、よくよく考えてみれば、アルバイトをしている留学生だと言われたわけではない。私が勝手に思い込んだだけだった。

「ニーハオ」でも「アニョハセヨ」でもなく、ちゃんと「イラッシャイマセ」って言ってたし。

あのカタコトな日本語は内気な子だからか。まだアルバイトをし始めて間もないのかもしれないな。そんなことを考えながら家に帰りました。

そして私のかわいい相棒は、保存袋(冷めたら入れるあの袋)をきっちり入れ忘れていたのでした。そんな裏切らなさが沁みた日。

おーい😆馬場ちゃーん!保存袋ー!

 

AI先生作、山型食パン。こうなることは想定内よ。