母は時どき、私のことを「かんしょやみやなぁ(神経質、潔癖症などの意味の大阪弁)」と言って笑いましたが、それが特別困ったことだとは思わなかった。
でもこれ、今流行りのHSPってやつじゃないかしら。
私、HSPなんじゃなくて?
夫と息子は絶対にそうだと答える。
当てはまることが多すぎる。
「死ぬかと思ったわ!」はよく言うセリフですが、これは私がびっくりしいだから。
台所に足音もさせずに現れる夫に殺されそうになる。
集合住宅で育った夫は無音で移動することが出来るのだ。
要らぬ特技である。
「足音ドンドンしながら入って来て」
とお願いするが、身についた習慣はそう簡単には変えられない。
ドンドン出来ない。
今度は「手をパンパン叩きながら入って来て」とお願いする。
すると、台所の入り口で手を叩き出す。
私は急に大きなパンパンが聞こえてきたので驚いて飛び上がる。
「違う違う、遠くからパンパンやりながら近づいて来て」とお願いする。
「お盆を持ってて手が叩けない」と弱音をはいたりもする。
どうしたものだろう。
音にも敏感だ。
BGMも小さな音で、耳をすませて聴いている。
ニュースは基本見ないが、見るなら無音でもいい。
そのくせ、赤ちゃんや子どもの大きな泣き声は全く気にならなくて、犬の鳴き声も大丈夫。「頑張ってないてるなぁ」とさえ思える。
昔OLだった頃、向かいの席の係長が3色ボールペンを日がな一日カチカチし続けるので、気になり過ぎて「イーっ」となってしまったことがある。
それで係長のあだ名を「イー」と命名したら、他の女子社員も陰で彼のことを「イー」と呼ぶようになってしまった。
今さらだけど許してほしい。
そんな私に夫が本を買ってきてくれました。面白かったので紹介したいと思います。
HSPの人は5人に1人の割合でいるそうです。
病気ではなくて超敏感なだけだと知り胸を撫で下ろしました。
繊細さんなんだと。
でも、「繊細さん」や「HSP」より、「かんしょやみ」のほうがしっくりくるのはなぜかしら?
気をつかわれてない感じが気楽なのか。