生協の個人宅配を利用している。配達担当者が変わったばかりの今月初め、注文した商品を受け取った最後に、バナナを勧められた。
「スウィーティオバナナ一房278円でお値打ちですが、いかがですか?」
思考がストップする。こんなことは初めてだったのだ。
バナナ…バナナ…。バナナ?
バナナを勧めてくれてるのね。だけど、花粉症になってから、食べると耳が痒くなるという地味に嫌な攻撃をバナナから受けるようになったので、しばらくバナナは食べてないのよ。
「バナナを食べると耳が痒くなるんです…」まだ何の絆も出来ていない新担当者のお兄さんに、謎のアレルギー症状を打ち明ける。
「ご主人さまはどうですか?」とお兄さんは爽やかに尋ねます。
「あまり食べませんし…」と私。息子も家を出たので、夫がひとりで食べるにはバナナ一房(5本)が多い。
結局断ってしまったけれど、買ってあげればよかったと後で後悔した。
ノルマがあったのかもしれないのに、バナナ一房も買ってあげないなんて心の狭い人間だったわ。
「わかめどっさりわかめラーメン」を3個のところ、間違えて3箱(36個)発注してしまった時も、「お困りでしょうから」と2箱引き取ってくれた生協さんなのに。
今回のバナナがお困りの状況だったとしたら、私もひとつ引き取って差し上げてなくてはならなかったわ。
私ったらバカバカ。
後悔先に立たず。バナナひとつで後悔することになるなんてねぇ。あれがタマネギなら私にも買えたのに。くやしい。
次回はタマネギでお願いしたい。
「2ついただくわ」と言うつもりでおりますわよ。