最近の私の楽しみといえば、先週漬けた梅シロップの出来具合を確かめながら、瓶をぐるぐる回すことです。
楽しみがちっちゃいでしょうか。
「たとえ平凡で小さなことでも、それを自分なりに深く噛み締め味わえば、大きな体験に匹敵します」
主婦の私にも響くこの名言を残されたのは松下幸之助さんです。
ありがとう、Mr.松下。そう言ってもらえてワタシ嬉しい。思う存分噛みしめたいと思う。
瓶の中の氷砂糖が溶け、日に日に萎んでいく梅の実を観察しているのは面白い。
すぐにしぼむ実もあれば、いつまでもピンと張って頑張っている実もある。個体差があるようです。
そして、ピンと張った実を沈めてやろうと、今日もぐるぐる瓶を回すのです。
今年は、2キロを3種類に分けました。
①リンゴ酢を入れたもの
②少し黄色く熟した梅ばかり集めたもの
③青梅
実が萎む速度も違います。どれがいちばん美味しいか匂いで想像はつきますが、結果がどうなるか楽しみです。
それと、ちょうど今くらいの時期に自転車で走っていると、菖蒲の花を見かけます。今日もまた見事な菖蒲がありました。
この花を見ると思い出すのは亡くなった祖母のこと。
実家の畑にも菖蒲の花がありました。花が好きな祖母が育てていました。
当時小学生だった姉と私が朝学校へ行く時間に庭で待ち構えていた祖母は、新聞紙でくるくる巻いた菖蒲の花を、強引に2人に持たせます。
たとえ荷物をたくさん持っていようとも、そこには断るという選択肢はありませんでした。
「キレイやな」とひと言言えばよかったのに言わなかった。持っていくのが嫌でしょうがなかった。当時は好きになれないない花だったなぁ。今は素直にキレイだと思ってる。
反省したり懐かしんだり。今年も祖母を思い出しました。