脱力生活くらぶ

50代専業主婦 ゆるく生きてゆく

話が横道にそれる

久しぶりに、お友達と3人で会った。

Aさんはいろいろ見える人に「あなたの守護霊はリスだ」と言われたらしい。

まあ素敵。リス可愛い。

「リスが人間の守護霊になるなんてことあるのかな?」疑問に思ったので聞いてみた。

「徳を積んだんじゃない?」とAさん。

そうか、徳を積むとリスも人間の守護霊になるのか。

私はリスが出来得る、リスなりの徳の積み方を考える。そして聞いてみる。

「木の実を誰よりも熱心に集めてきたとかかな?それって、他のリスの何倍くらいと思う?」

「食べるものが無くなって困ってるリスに自分の木の実を分け与えたとか?」

「土に埋めて隠した何かの種が、後々立派な木に育って森になったとか?」

「どうだろうねぇ」とAさん。

「もしかして、前世で飼ってたペットのリスかな?」

「違うんじゃない?」とAさん。たぶんもう、ウザイと思ってるはず。

でも、木の実や種集めで、人間の守護霊になれるほどの徳が積めるものだろうか。寝る間を惜しんで集めたとしても無理ではなかろうか?

家に帰って夫に聞いてみる。

「天敵に噛みついてやっつけたんじゃない?」と言う。

なるほど、リスは菌を持っているから気をつけろって聞いたことあるな。

「やっつけてどうなったん?」と私。

「それで森が守られたんとちゃうかな」と夫。

だとしたら怖いわ。敵って誰よ?って問題もあるわ。

森林伐採してる建設会社か、はたまた政治家か。

就職する時は、リスにやられることまでも考えなくてはならないとは、仕事選びの難しさを知る。

Bさんはパート先でパート仲間が、切り落としたパンの耳を持って帰ったという話をしていました。

食べられるものを廃棄しなくてはいけないなんて耐えられないだろうな。

その人の辛さわかるわぁ、と仕事もしていないくせに共感する。

けれど、持って帰ったその人が、家でどうやってパンの耳を食べたのか気になって気になって。

Bさんの話は続いていたけれど、もう話は頭に入ってこない。

子供の頃、友達の家でご馳走になったことがある、揚げたパンの耳にお砂糖をまぶしたやつ、あれがいいなぁなんて考える。

何度頼んでも母は作ってくれなかったけど、あれ以外に美味しいパンの耳の食べ方があるかしら?

横道にそれた思考は戻ってこない。そして聞いてみる。

「それって、家でどうやって食べたのかなぁ?揚げてお砂糖まぶしたと思う?」と私。

「どうだろうね、聞いてないわ。面倒くさいから揚げないんじゃない?」とBさん。

確かに油の後処理は面倒くさい。そして揚げ物はカロリーが高いわ。

日に日に太っていくBさんのパート仲間を思うと辛い。

「もうこれ以上パンの耳は食べられません」と言って辞めることになってもおかしくはないなと考える。

出来ればどうやって食べたか知りたいけれど、聞いてきて欲しいなんてBさんには頼めなかった。

美味しく食べてて欲しいと願うばかりである。