脱力生活くらぶ

50代専業主婦 ゆるく生きてゆく

大阪でお誕生日会

息子の20歳の誕生日を祝うため、先週末、夫と私は大阪に行きました。20歳はやはり特別なので、会っておめでとうと言わねばと思いまして。

そんな親の勢いとは裏腹に、息子、無精髭で登場。「忘れてた!」のだそうです。やっぱりな。

土曜日の梅田はお祭りかと思えるほどの人でした。観光客もかなり多い。ここへ通勤するとなると大変だろうなと思いながら、私たちは予約したホテルバイキングへ。

11時半の予約なのに、やる気が過ぎて11時に集合しちゃってます。

けれども会場には、同じくやる気な同志が、すでにたくさん集まっていました。

私は息子に、バイキングには罠がいっぱいあるのだよということを伝えました。カレーは罠なんだと。

神妙な面持ちで聞いている息子。「コスパを考えて取らなあかんな」と一言。

ああ、そうだよ。その通りだ。

一瞬で母の言わんとしていることを理解したとは立派だ。深く頷く。

トレーを持って私の後をついてくる息子が、「これ罠やんな?」と聞いてくる。そうだ、罠だと頷く。

そうやって炭水化物を後回しにしていたというのに、私はすぐにお腹がいっぱいになってしまいました。

自分はもっとやれるはずだ。こんなはずじゃない。やる気だけが空回る。

ここは一旦休憩して、周りの同志の頑張りを見てみることにしました。

パン、パスタ、チャーハン、カレーをトレーに乗せ運んでいる60代男性。ここまでホテル側の思うツボな人はなかなかいないでしょう。私は二度見してしまったけれど、一周回って勇ましくも見えました。

次に、ざるそばをそんなに食べたらあなた…と、若い女性を見ていたら、前を日本昔話に出てくるような、山盛りごはんを持った男性が通り過ぎる。

あぁ、なんということでしょう。同志の戦い方が雑すぎる。

けれども不思議なことに、罠にかかりまくった彼らから、何ともいえないウキウキ感が伝わってくるのです。

そりゃそうか。好きなものを好きなだけ食べるのがバイキング。それが正解なんだ。コスパを考えている自分がしょうもなく思えた瞬間だった。もっと楽しまないと。

「ひつまぶしがあるみたいやったけど食べた?」と息子に聞いてみましたら

「なんか、戦時中の代用食みたいやったで」と言う。

うなぎは見当たらないのに、ちゃんとうなぎの味はしているのが不思議だったと。

やいホテル、うなぎをどこへやったんだ。うなぎも散りばめろってんだ。こちとら誕生日なんだぜ。

うなぎがないのに「ひつまぶし」なんて書くなってんだ。「ひつまぶしもどき」でいいわ。

荒ぶる気持ちを抑えつつ、次はデザートへ。

ラマダン明けにちょうどいいわ」と言いながら超濃厚ガトーショコラを食べる。

仏教徒ラマダンもないんですけどね。濃厚だからね。もう限界だった。

素直に完敗を認めたいと思う。いやぁ、もっとやれると思ったんですけどね。

けれども、久しぶりに3人でわちゃわちゃ食事して楽しかったし、お祝いも出来たのだから、とりあえず良しとしたい。

AI先生の描くホテルバイキング。腹立つわ〜。