脱力生活くらぶ

50代専業主婦 ゆるく生きてゆく

リフレッシュ休暇

リフレッシュ休暇という、かえってリフレッシュ出来ない休暇をいただいた。夫の長期休暇です。

心を無にしている私に、やる気充分の夫が言いました。

「お墓参りに行かなあかんなぁ…」

出た、お墓参り。お墓は遠いから行きたくない。私はいつだって行きたくない。ご先祖様あっての私たちであるということは、重々承知しておりますが、出来ることならひとりで行ってきて欲しい。

お墓参りの為に、ネコをひとり家に置いて一泊するのが心配だし、何より神戸が遠い。

でも、そうも言ってられなかった。せっかくのリフレッシュだからと、澄んだ目をして笑っている夫に嫌だとは言えなかった。

お墓は神戸の急な坂を登った山の上にあります。車も全力で頑張らないと登れない坂です。

とはいえ、学校もあれば、家も教会もあるわけで、こんな急斜面で普通に暮らす人々がいるってことに驚きます。

墓地の駐車場に車を停めた後は徒歩で登るのですが、これがもう、心臓破りの坂と階段なのです。

私はお墓参りの限界を考えながら登ります。70歳から75歳、それくらいでギブアップかななどと弱気になる。実際、叔母たちはそのくらいで引退しました。

そして、先に到着して草を抜いていた夫に、お墓参りは70歳で引退しようと思うと念のため報告した。

小一時間休むことなく草を抜き、お墓をピカピカにして周りを見渡せば、隣の山には摩耶ケーブル、海にはポートアイランドが見えます。

あぁ、絶景。山の上のお墓にしたのは、こういうことなんよねと改めて納得しました。

ピカピカに掃除をしたから気分も良く、お墓参りに来て良かったわと心から思いました。リフレッシュ大成功です。

ご先祖様に別れを告げ、ランチに向かいます。なんてことない普通のオムライスを食べるために駐車場を探しまわり、奥歯を噛み締めながら400円を支払いました。

駐車場の30分で200円はどうなんでしょうね?普通ですか?私はくやしかった。オムライスが普通だっただけに。

次は大阪の息子の寮に、冬のあれやこれやを運びます。

想像以上に汚い部屋に私は、「えーー、ちょっとぉー、何これーー!」を連発しました。

あの子はいったい誰に似たのでしょうか?

なぜ、ホコリだらけでとっ散らかった部屋に住んでいるのでしょうか?

玄関にペットボトルを積み上げているのはどうして?

どれだけたくさん飲んだかを調べているのでしょうか?

部屋に座るスペースが見つからないので、夫と息子と私は、3人で井戸端会議のような立ち話をしました。道端でもないのに。

髪は伸びて寝癖で立っているし、過去記事でも書いたとおり、もみあげも左右で長さが違います。

(もみあげの話です↓)

datsuryokuseikatsu.hatenablog.com

 

「真正面から人の顔見ることなんてないから大丈夫やってー」と、前回と全く同じセリフの息子。デジャヴかもしれない。

おしゃれでなくてもいい。まずはキャップを被って寝癖を押さえつけるという方法以外で寝癖をなおしてはどうか。剛毛の寝癖をキャップひとつに背負わせるのはいかがなものか。荷が重いのではなかろうか、と母は思う。

そして、もみあげの高さを左右揃えてはどうか。

けれど、やいやい言ってるのは私だけで、当の息子は汚い部屋で楽しく暮らしているようです。元気で楽しいなら、それで良しとしようか。

「まずは、ペットボトルをほかしといで」それだけ言い残し部屋を出ました。