脱力生活くらぶ

50代専業主婦 ゆるく生きてゆく

お客様の声

スーパーなどに張り出されているお客様の声を読んでしまうと書いたことがあります。

デジタルな時代に鉛筆を握り、手書きで思いを伝える人々がいる。私は面倒くさいをも乗り越えてしまう彼らの熱い思いに腰が引けながらも、そのほとんどが「知らんがな」な内容であることにグッとくるのです。(過去記事より)

そうです。お客様の声は「知らんがな」の宝庫なのです。昨日もまた、色々と考えさせられました。

「レジの男性の声が小さくて、ボソボソと何を言っているのかわからなかった。不愉快でした」

達筆な女性の字だった。声が小さいというだけで不愉快だと言われるのか。厳しいわ。

この店のレジで男性といえば、大学生のバイト君しかいないのですが、大学生の息子を持つ母としては、どうしてもバイト君の肩を持ってしまう。

だいたい、声が小さいくらい何だってんだ。聞き返せばいいじゃないか。不愉快になるほどの小さい声なんかあるかな?こんなことで怒るような人は、とりあえずパリかどっかへ行って、震えるくらいの冷たい接客を受けてくればいいんだ。日本人の店員さんがいかに優しいかわかるだろうよ。ふん。

次はこれです。

「男子トイレの手洗い場の、水の出る時間が短すぎて洗いづらい。何とかならないか?」

こんなこと書かれちゃ、その短さがどれほどのものなのかが気になるよね。私はなる。とはいえ一応女なので、男子トイレに入る訳にもいかず、とりあえず女子トイレを使用してみたけれど、水の出る時間は至って普通だった。なんで?

時々しか使わないであろうスーパーの手洗い場の水の加減に不満を漏らす男。細かい。その人自身に興味がわくわ。そして、これぞ「知らんがな」な内容にグッとくるのでした。

「沖縄洗いもずくがとても美味しかった。かんたん酢をかけるだけですぐ食べられる」

あえて、私の感想を言うならば「へー、そうなん」でしょうか。と同時に、この沖縄洗いもずくは、いつも私が食べている、あの沖縄洗いもずくなのか?という疑問が湧いてきた。

美味しいよ、間違いなく美味しい。もう、沖縄バンザイです。(私はポン酢かける)

でも、わざわざお客様の声に書くほどではなかったな。私には、そういう発想がなかった。もずくを軽く見ているわけではなく、そういう存在なのです。

「お母さん、今日の晩ご飯なに?」

「沖縄洗いもずくよ」

「やったー♪」

とはならない存在。それがもずく。

日常の小さな幸せを喜び感謝出来ること。わざわざお店に「美味しかった」と言ってあげる優しさ。 きっとこれを書いた人は幸せなんだろうなと思いました。

私もこんな人でありたいわ。

不満を書く人、感謝の気持ちを書く人、同じ紙なのにこんなに違う。幸せに注目する側の人でありたいと思う。