男性が1日に発する単語数は平均7,000語。 女性は平均20,000語だそうです。
女性は男性の約3倍喋るということです。
でしょうね。
口数が少ない夫は、多分7000語も喋っていない。
そして、1日に話す単語のほとんどを会社で使ってくるので、家に帰った時には残り100単語くらいしか残っていない。
疲れて目はゴマのように小さくなり、
声はお姫様が内緒話をしているかのようなささやき声である。
50歳という年齢のせいなのか、遺伝なのかはわからないけど、最近聞こえずらい私は、耳に手を添えて(何ですか?のポーズ)即席パラボラアンテナをつくる。
別に嫌味ではなく、こうすると聞こえやすくなるのだ。
声の小さい夫と耳が遠い私、これは神様のいたずらでしょうか?
そういう訳で、私の話相手は息子(おしゃべり)になってしまいます。
「自分が急病人で「この中にお医者さまはいらっしゃいませんか?」な状況になった時、どんな先生に来て欲しい?」
どうでもいい話題で盛り上がる母と息子。
「外科医がいいやろ」
(使い捨ての青い手袋をパチンと音をさせながら来て欲しい。それを見たら半分以上治った気になる自信がある)
「内科の先生がいい」
「循環器とかかっこいい」
「皮膚科は違うな」(失礼すぎる)
「泌尿器科も違う」(失礼すぎる)
「やっぱり外科医がかっこいいんちゃう?」
色々と出てきます。
それでも夫は「無」を貫きます。
「僕は循環器の先生が…」などと決して言いません。
菩薩のような笑みを浮かべそこにいるのです。
「僕が家を出て行ったら、喋り相手がおらんようになって、母ちゃんがボケてしまうで。今でもだいぶヤバいのに」と息子。
さらっと失礼なこと言われた気がする。
そして息子は出て行くのか。
もう18歳だもの、そのうち出て行くか…。つまらなくなるな。
子どもなんて、あっという間に大きくなってしまうな。
平日100単語の夫と2人で暮らす日が来るのか。
土日の休みも期待は出来まい。
私が20000語を外で消費してくるしかないのかもしれない。
友達少ないのにどうしましょう。