脱力生活くらぶ

50代専業主婦 ゆるく生きてゆく

まだ相撲

大相撲秋場所の優勝決定戦は、なんともつまらない最後だった。もう相撲見るのやめようかな、と考えてしまうほどに。

以前、「小さくなった」が地球上で一番キライな言葉だと書いたことがありますが、一番キライを「はたき込み」に変更したいと思う。

どっちでもいいですか?千秋楽を見ていない人には、わからない話をしてしまいましたわ。

私は15日間相撲を見ながら、自分がお相撲さんだったらどんな四股名がいいかな?なんて考えていました。

「龍」の字を使いたいな。龍◯というように、後ろにもう一文字がいい。

考えても何も浮かばないので、夫に相談しました。何事も慎重で時間をかける夫がめずらしく「龍翔がいいんちゃう?」と即答します。

おやおや?この「翔」の字は…。

息子の命名の時に、私にあっさり却下されたやつだ。却下されたのを、私の四股名に使い回そうとしているではないか。

けれど、本人は忘れていたらしく「そうやったっけ?」なんて言っている。

19年前と同じことを無意識に思いついてしまうなんて、人間って面白いね。

別の日、お友達にも四股名を相談した。彼女は涙を滲ませながらケラケラ笑い、何度も私に「あほだねー」と言いました。あらま。

そして、龍を使いたいと言う私に「あなた、以外とヤンチャね」と言います。

龍はヤンチャなのか。そうなのか?私の人生、ヤンチャ度はゼロよ。

龍雲はないかなぁ、なんて空を見上げる時、そこには穏やかな気持ちしかありません。

それから2人してあれこれ考えたけれど、結局何も浮かばなかった。それどころか、何も決まらないのに、彼女が「私の四股名も考えたい」と言い出しました。◯◯山にして欲しいと。

私は「出身地に関係するものを入れるってのもあるよ」と言ったすぐ後、彼女が転勤族だったことを思い出した。出身地が多すぎる問題…。

「移動が多かったから、移山(うつりやま)なんてどう?」とダメもとで提案したけれど、「そんなの嫌よっ」と速攻で却下された。ちょっと怒っている。

「名字そのまま使うって手もあるよ。カッコいい名字だからいいと思う」と提案したけれど、「そんなの嫌だ」と、これも速攻で却下。むつかしいわ。

「あ、私の四股名、龍山にしようかな?」と思いついた私に、「山は私のよ!」と彼女が怒る。山の取り合いになった。

私、山は皆んなの物だと思う。

「あなた、海にしなさいよ」と彼女が言うが、海は嫌だ。馴染みがなさ過ぎる。

何の思い入れもない「山」を奪い合いもめるおばちゃん2人。

さっきまで、「山」のことなんか考えてもいなかったくせに。急に山が惜しくなり、欲しくなる。

こういうのを、平和と呼ぶのかもしれない。